7月上旬

そのような難しいことはさておき、一番楽しいのは計画を練るときである
先日よりぼちぼち計画図を描き綴ってきた。
image1.jpg
母屋、露天風呂、トイレの3つの施設を中心とする村である。
まず母屋は建坪約10坪。それに広いウッドデッキを付設する(詳細は後述)。

露天風呂(露天が可能かどうかは検討中)は数人でも利用できるくらいの大きさにしたい。水はすぐそばを流れる小川から引き、薪または石油で加温する。
薪兼石油の風呂釜は8万円程度で市販されており、これを使う。
この釜はゴミ焼却炉としても機能するのでダイオキシンなどの発生の危険性のないゴミは焼却可能である。
またエコロジーに配慮すればかつて屋根の上によく見られた太陽熱温水器を利用する手もある(20万円程度)。むろん女性の使用も考慮して脱衣場等のプライバシー施設は必要であろう。水着着用のジャグジー的なモノとしても良い(高いが)。
ただ、石鹸、シャンプーなどは環境に配慮して使用禁止とする。

トイレが問題である。ふもとには人家もありトイレを貸してくれるというが、やはりここは自前で持ちたい。ただ、上水下水施設のないこの場所での水洗トイレの設置は不可能である。かといって不衛生なくみ取り式はわれわれの美意識からして受け入れがたい。
そこで登場するのがバイオラックスである。これはおがくずとバクテリアの力で排泄物やトイレットペーパーを無臭のうちに分解し、資源化する装置である。むしろ水洗トイレのように水を使用しないので、びちゃびちゃにならない点も良い。
ただし費用は本体のみで70万円。
↑もっと安いのを見つけました。それでも30万円程度。

それらの施設に囲まれるように芝の前庭がある。鉄道の枕木で作った誘導路の周りにはBBQの設備(煉瓦を積んだだけだけど)、たき火の場所などが配置される。
新入村者は記念植樹を行うことを義務づけられており、景観、自然にマッチする樹木や果樹が植わる。将来的には「チャボ」等も放し飼いたいものである。

さて、母屋である。まずは外観は周囲の景観とのバランスを損ねないように木造とし、塗色にも配慮する。
景観の開けた東南側には広いウッドデッキを付設する。ここでは涼しいときにはデッキチェアに寝ころんで読書でもしながら冷えたビールを飲むことが出来る。
image2.jpg
母屋内部は基本的にはバーである。バーカウンターはもとより、囲炉裏、薪ストーブなど、各種の酒に合う環境が整っている。
ただ徒然草55段にも「家のつくりやうは夏をむねとすべし」とあるように冷暖房完備の近代施設でない当施設は風通しの良い夏向きの家屋とすべきである。そのためには大きな開口、じめじめしない床下の構造が必要となろう。
幸い当該場所はもともと夏でも風の通り道であり、設計によっては快適な環境を実現できるに違いない。
もっとも懸案となっているのが冷蔵庫のことではある。冷たいビールがなければ一日たりとも生命の維持が困難という村民が多く(私だが)、またオンザロックやカクテルと言った種類の酒を好む村民が入村したときに備えなければならず、今後の課題となろう。
正式に電気を引くことも可能ではあるが、当面困難に直面した時には長~い延長コードさえあればふもとからだって電気は取れる。

厨房をどうするか。水道の設備がない上に洗い物の汚水を垂れ流すわけにもいかず、まずはBBQのごとき料理から始めるしかないであろう。
ただ、プロパンガスなどは持ち込み可能なので、調理そのものには支障はない。
生ゴミ等は先のバイオラックスでも処理が可能である。

ロフト部分は寝室となっている。階段またははしごで登る。簡単なベッドまたは寝袋で横になることが可能である。冬はストーブの熱が対流しロフト部分は暖かくなるに違いない。
夏もストーブを使用することによって湿気対策となる。

2005年     2009年

























2006年



































2007年